放射線治療のデメリット

放射線治療後のインプラントによる乳房再建は難しい

放射線治療を行うと、皮膚がダメージを受けて硬くなります。そのため、皮膚が伸びづらかったり、乾燥しやすかったりするので、乳房の再建をするのが難しくなります。
一般的に、インプラントを使った再建は難しく、自家組織による再建は場合により可能とされています。

インプラントを使って再建した乳房に対する放射線療法も、安全性が十分に確立されていないため、治療のタイミングなどを考慮する必要があります。
乳房の再建を考える人は、主治医とよく相談して治療法を選択することが大切です。

放射線治療のデメリット

  • 乳房再建が難しくなる
  • 線量を限度まで照射した部位には、再び照射できない
  • 母乳をつくる機能がなくなる(放射線を照射していない側の乳房での授乳は可能)
  • 治療中、時間を拘束される
  • 放射線を照射した側の上腕にリンパ浮腫が起こりやすくなる

 

 

監修:相良 安昭(社会医療法人博愛会 相良病院 院長)