ポートの使用法
ポート本体の上部には、専用の針を刺しやすくする「セプタム」と呼ばれる部分があります。
点滴を行う際は、皮膚の上からセプタムに針を刺して、薬剤をポート本体に流し込みます。
針を刺すときに、最初だけチクっとした痛みがあります。
薬剤は本体からカテーテル(チューブ)を通って、心臓近くの静脈内に入っていきます。
ポートを使うと、自宅でも点滴を行うことができます。
自宅で使用する場合は、事前に病院で感染予防のための消毒の方法などの指導を受け、清潔な状態を確保した上で、使用します。
点滴終了後は生理食塩液などでポート内部を洗浄した後、ポートから針を抜きます。
治療中以外は、ポートに気を遣う必要はほとんどありません。
監修:土井 卓子(医療法人湘和会 湘南記念病院 乳がんセンター長)