ポートの埋め込み手術
ポートの埋め込みは、通常、局所麻酔によって行われます。
およそ30分から1時間程度で終わる簡単な手術なので、日帰りまたは1泊2日の短い入院で可能です。
100円硬貨大の本体を埋め込むための約3㎝の傷口と、カテーテル(チューブ)を挿入する入口に約1㎝の傷口ができます。
手術の費用
健康保険3割負担で、約5万円です(2021年5月現在)。
そのほか、必要に応じて入院管理費等の費用が加算されます。詳しくは病院でお尋ねください。
知っておきたい術中の合併症のリスク
埋め込み手術では、静脈に針を刺してカテーテルを挿入します。
その際、まれに、近くの動脈や肺に針を当てて傷つけて以下のような合併症を起こすことがあります。
- 「動脈穿刺(せんし)」
動脈に針が当たって起こる合併症 - 「気胸」「血胸」
肺に針が当たって起こる合併症
万が一、このようなトラブルが起こったときには、速やかに適切な処置がとられます。
監修:土井 卓子(医療法人湘和会 湘南記念病院 乳がんセンター長)