自家組織による再建

自家組織による再建法には、 腹部の皮膚、脂肪、腹直筋の一部を移植する「腹直筋皮弁法(ひべんほう)」、 おなかの皮膚と脂肪を移植して筋肉は残す「深化腹壁動脈穿通枝(せんつうし)皮弁法」 背中の皮膚、脂肪、広背筋の一部を移植する「広背筋皮弁法」 があります。 おなかと背中のどちらの組織を使うかは、乳房の大きさやそれぞれの組織の状態から検討されます。

自家組織による再建法(腹直筋皮弁法)

自家組織による再建法(腹直筋皮弁法)

 画像提供:認定NPO法人乳房健康研究会

自家組織による再建の合併症

自家組織による再建法の合併症として、腹直筋を使った場合は筋肉量が減少して腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニア(傷跡から腹腔内の臓器が脱出する症状)を起こす可能性や、
背中の組織を使った場合は移植した筋肉が時間と共に委縮する可能性があります。また、ごくまれに、血流が悪化することで、移植した組織が壊死することがあります。さらに、乳房の傷のほかに、おなかや背中に傷が残ります。(腹直筋を使う場合は下腹部に30㎝くらい、広背筋を使うと15㎝くらい)

監修:相良 安昭(社会医療法人博愛会 相良病院 院長)