緩和ケアを受ける方法
緩和ケアはまず、外来の主治医、看護師、薬剤師、臨床心理士などが中心となって行われます。特別なサポートが必要な場合には、
- 医療機関内にある「緩和ケアチーム」
- 外来で通院する「緩和ケア外来」
- 医療機関に入院して緩和ケアを行う「緩和ケア病棟」(ホスピス)
- 自宅で緩和ケアを受ける「在宅緩和ケア」
などがあります。
緩和ケアチーム
身体的・精神的苦痛の緩和を専門とする医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど、さまざまな職種の医療スタッフがチームを組んで、患者さんやその家族をサポートします。
緩和ケア外来
緩和ケア外来を設ける病院も増えています。通院中の病院で緩和ケアが受けられないときに、他院の緩和ケア外来を紹介してもらうこともできます。体の痛みを専門に治療するペインクリニックが緩和ケア外来を設けていることもあります。
緩和ケア病棟(ホスピス)
症状を緩和することを目的とした施設で、苦痛を伴うような治療や検査は基本的に行われません。家族が一緒に過ごせるような施設もあります。
在宅緩和ケア
病院で受けられる緩和ケアのほとんどは自宅でも受けることができます。
自宅近くの医療機関などとも連携し、訪問診療医や訪問看護師が定期的に診察や看護をして、苦痛を和らげる治療を行います。40歳以上の人であれば、介護保険が使えます。
緩和ケアに関する情報の入手先
緩和ケアチームや緩和ケア病棟をもつ病院の情報は、こちらに掲載されています。
また、各都道府県のがん診療連携拠点病院に設置されているがん相談支援センターや地域医療連携室に直接問い合わせることもできます。
お近くのがん診療連携拠点病院にアクセスできない場合は、居住地域の市町村の保健対策課や保健所にお問い合わせください。
監修:土井卓子先生(医療法人湘和会 湘南記念病院 乳がんセンター長)